小学生〜中学生までを対象に、ピアノ演奏に必要な課程を一から段階的に習得していきます。

当教室では、入室した生徒さんの持ち味に合わせてレッスンを行なっていきます。
そのため、ピアノ学習のメソッド(多くは数巻から成る学習教程本)も、生徒さんに適したものを厳選しています。

当教室で扱う代表的なものでは、『新版 みんなのオルガンピアノの本』(ヤマハ)、『トンプソン 現代ピアノ教本』(全音)、『バスティン ピアノ ベージック』(東音企画)、『Miyoshi ピアノ・メソード』(カワイ)などがあげられます。

各メソッドでは、学習者へのアプローチや着眼点が異なり、それぞれに特色があります。

しかし、いずれも楽譜の決まり事や、基礎テクニックを学ぶためのもので、ピアノ学習の中心的教材にあたるものです。

それに加え、『バーナム ピアノテクニック』、『ハノン』、『ピシュナ』、といった指の運動性を重視した教本や、『チェルニー』、『ブルクミュラー』、『モシュコフスキー』といった指の音楽性を重視した教本を併用することで、ピアノ演奏に必要な身体性と音楽性を高めていきます。

そして、バッハの平均律、ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェンのソナタ、ショパンの練習曲などを目標にしていきます。


もう少し詳しく知りたい!

本コースでは、上記のようにピアノ演奏の基礎を重視しています。
そのため、生徒さんの到達度に応じて、24調のスケール(音階)やアルペジオ(分散和音)も課題にしています。

以下、学年別・学習目的別のケースについて、より詳しくご説明します。

【小学生へ】

小学生で当教室を訪れる場合、いくつかのケースがあります。そのケースによってレッスン方針が異なりますので、以下、場合分けをしてコース紹介をします。

◾️ピアノ未経験者
この場合は、ピアノ演奏に必要なことを一から体系的に学ぶ必要があります。そのため、まずはプレピアノコースで使用するテキストを、ハイペースで進めます。

◾️今通っている教室が遠方にある・または今の先生の指導方針に疑問がある
通いやすさと、先生との相性は、習い事にとって非常に大切です。一方で、今の先生にピアノを習っていたため、ピアノ演奏の素地はできています。したがって、弾き方の癖や、音楽作りの方法を、慎重に、しかし時に思い切って直していくことが重要です。

◾️より高度なレッスンを受けたい
小さい頃から、ほかの教室でピアノを習っていたものの、その先生によってはある難易度までしか教えられない場合や、受験には対応できないといったことがあります。
この場合は、前の先生の教えを引き継ぎ、場合によっては弾き方を直し、より高度なレッスンを行っていきます。

【中学生へ】

多くの子供は、中学生になるとピアノをやめてしまいます。やめてしまう最大の理由は、学校の勉強が難しくなるためです。
そのような中で、ピアノを続けている子供もいます。ピアノが子供にとっての自信を下支えしていたり、ピアノが子供の拠り所になっている場合がそうです。このような子供が大人になったとき、ピアノは趣味や特技になります。
また、その延長線上として、とても高いモチベーションを維持しており、音高・音大受験を考えている場合もあります。
いずれにしても、中学生のピアノレッスンでは、目標をきちんと定めることが大切です。

◾️特技としてのピアノを続けたい
この場合に大切なのは、勉強との両立です。ときにピアノは息抜きになるでしょう。とはいえ漫然とピアノレッスンを続けるのではなく、ときに夢中になることで、達成感や成功体験を得ることが大切です。昔の人は文武両道とはよく言ったものです。
ピアノで一番大切なのは、その曲を作った大昔の作曲家との対話です。先生は案内役に過ぎません。そういう意味で、時空を超えたコミュニケーション、想像力を育みます。そして、将来的にも人生を豊かにすることを目標にレッスンを行います。

◾️受験を考えている
私たちは、音大(音楽大学)受験に自信があります。この場合は、当教室の受験コースで対応します。受験は、なにより傾向と対策です。そこで、受験校の傾向を分析し、どの時点までに何が出来るようになる必要があるか、などの対策を立てていきます。
生徒本人、親御さん、教師の「三人四脚」の共同プロジェクトになります。

【さいごに小学生・中学生に共通して】

ピアノは時に、淡々とした練習によって、応用力を欠いてしまったり、息苦しさを覚える場合があります。
そこで、当教室では、発表会などの機会を利用して、様々な時代・作風のコンサートピース(愉しみのある曲・作品性の高い曲)にも取り組み、幅広い表現力を養っていきます。

レッスンでは、生徒さんの短所を克服させようとするよりも、長所に目を向け、それを伸ばすことに気を配っています。