一つの音楽を二人で弾く連弾は、ピアノ初学者の遊戯として数多くの作品が残されてきました。その一方で作品性が非常に高いものも多々あり、演奏会で弾かれることもあります。

楽譜

三善晃:ファのパヴァーヌ(連弾)

連弾はピアノ学習者にとっては一番身近なアンサンブルになり、優れた耳を育てるためのとても良い勉強になります。アンサンブルでは相手の音を聞きすぎると自分が出遅れてしまいます。かといって相手の音を無視するとアンサンブル自体が崩壊してしまいます。

その両者がせめぎ合う中で相手と息を合わせ、相手の出方に「あたり」を付けて演奏することは、演奏者として相手を信頼する第一歩でもあり、人としてのコミュニケーションの訓練になります。

やってみると、シンプルですが、連弾って楽しいです。

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