このコースでは、はじめてピアノに触れる方から上級者までを受け入れ、それぞれの生徒さんのご要望に応じた柔軟なレッスンを行います。
例えば、はじめてピアノを習う方で、基礎から学びたいという生徒さん。
この場合は、『トンプソン 現代ピアノ教本』(全音)や『バスティン ピアノ ベージック』(東音企画)など現代の教育者の間でも人気を誇るメソッドを基軸とし、楽譜の初歩的ルールを段階的に習得していきます。
また、生徒さんによっては『バーナム・ピアノテクニック』や『ハノン』といった基本的な指の運動機能と和声感に重点を置いたテキストを用いたり、『チェルニー』や『ブルクミュラー』といった音楽づくりの第一歩といったテキストを使用する場合もあります。
しかし、ピアノの第一歩が第一歩に終始してしまい、音楽の奥深さや楽しみに行き着く前に息切れしないように工夫します。
その上で、大人が弾いて弾きごたえのあるコンサートピース(作品性の高いもの)に取り組むことを最終的な目標にします。
一方で、「この曲が弾けるようになりたい」などの具体的な目標がある生徒さんには、その曲に応じた練習法やアイデアをお伝えしていきます。
大人の皆さんは、作品に対する洞察力がとても優れています。長い人生経験の中で、あらゆる感情、想いを味わってきてらっしゃるからでしょう。
したがって作曲家の想いを汲むことにも大変長けておられます。
しかし、それをどのように身体運動(指の動き等)と結びつけ、音楽として表現したらよいか分からない場合も多いのではないでしょうか。
そこで、生徒さんが洞察なさった音楽、思い描く音楽が、どのような方法なら表現できるかということにも重きを置いています。
本コースは大人になってから趣味で始めたいという方に適したコースですが、音楽大学で扱われるような高度な課程を目標にしたレッスンも可能です。
また、高校生や大学生になって、ふとピアノをやってみたいと思った方も、ぜひご来室ください。ご要望に応じてレッスンをいたします。
本コースでは副科のソルフェージュコース、連弾アンサンブルコースなどの同時受講をお勧めします。