楽曲分析はアナリーゼともいいます。楽曲解析と呼ばれることもあります。
作品を楽式、モティーフ、和声法、楽器法から、さらに歴史、文化、言語など様々な立場から専門的に研究するものです。
分析対象はベートーヴェンを中心とし、前後の時代に広げていきます。もっとも新しいものでは20世紀の印象派まで、古いものでは12世紀のオルガヌムまたは7世紀のグレゴリオ聖歌までの作品とします。
分析方法は、ひとつの観点から作品を考察し、音楽を文章で説明する簡単なレポートを作ります。そしてレポートをたたき台にしてディスカッションを行い、作品への理解を深めます。
音楽学では分析はひとつの研究分野になりますが、演奏や作曲をする方にとって分析はその一助となります。
私たちの目的は、主に演奏や作曲に生かすことにありますので、美学的分析より、構造分析に重点をおきます。