このコースではクラシック音楽の作曲に基礎を置き、17世紀〜19世紀、そして20世紀〜現在までの芸術音楽の創作に取り組みます。

はじめて作曲する方から上級者までを受け入れ、それぞれの生徒さんの要望に応じ柔軟なレッスンを行っています。

たとえば、はじめて作曲をなさる方で、クラシック作曲法の基礎から体系的に学びたいという方。

この場合はメロディを五線に書くところから始めます。そしてメロディに合う和音を探し、伴奏の形を考えて小さなフレーズを完成させます。

スコア

次にモティーフ、楽節、和声音、非和声音と学び、初めに作ったフレーズをふり返って整理します。そして転調を学び三部形式や複合三部形式に持っていきます。

この一連の過程では、具体的な作曲法を真似していただくため、講師が作ったフレーズに生徒さんが付け加える、そして、また講師が付け加えるといった、尻取りゲームのようなものもします。

生徒さんの進度によっては、その後、変奏、展開と学び変奏曲やソナタ形式に持っていきます。また並行して様々なポリフォニーを学ぶため、カノン、フーガ、自由な様式のポリフォニー音楽やコラール前奏曲を作っていきます。

そして最終的に楽器法を踏まえ編成を増やし、長大でより自由なスタイルの作品に発展させます。

一方で、例えばドビュッシーのような作品を作りたいという生徒さんには、それに必要な技術をピックアップし、その作曲家の記譜法を真似て作品作りをします。

いずれにしても、作曲では音楽理論を背景に、音をシステマティックに管理することは必要です。しかし、作曲は本来、自由に音を描けるはずの表現芸術です。したがって理論が感性より先行してしまわないことが重要だと私は考えています。

また独自の表現欲求が強い生徒さんは、無理に型に押し込めない、これもとても重要なことです。(ただし音大受験などのアカデミズムを意識する場合は、やはり一度は型にはまる必要があります)

本コースは、大人になってから趣味で始めたいという方に適したコースですが、音楽大学で扱われるような高度な課程を目標にしたレッスンも可能です。

なお本コースでは副科のピアノコースソルフェージュコースなどの同時受講をお勧めします。

レッスンと料金へ

講師プロフィールへ

美ゞ音楽教室トップへ