ピアノ演奏の上達とは?

ピアノを習っている方なら、これは皆さん関心のあるテーマではないでしょうか。

当教室でも、ピアノの専門家を目指す生徒さんから、こう言った質問を受けることがあります。

「アルゲリッチにあって、私に足りないものはなんなんでしょうか?」
「技術でしょうか?テクニックでしょうか?それとも効率的な練習方法でしょうか?」

特に、音楽大学などの受験を考えている生徒さんから、こう言った質問を受けます。

そのようなとき、私は決まって以下のようにお答えしています。
まず第一に、アルゲリッチを真似する必要はないこと。参考にすべきところがあるにせよ、忠実なるお手本にすることは無意味である。自分の方法を見つけてください、と伝えます。

次に、アルゲリッチが持っていて、あなた(その生徒さん)が持っていないものがあるとすれば、それはテクニックではなく、音への想像力であると伝えます。

アルゲリッチのスリリングで冒険心に溢れる音楽、変幻自在に変化する音色、難しいパッセージも理想的に処理された状態。これら全てがアルゲリッチの頭の中でクリアに想像されており、練習は、それを実現するための行為であると加えます。

つまり、豊かな想像力があれば、あとは練習だけなのです。

人間は想像する生き物です。

想像力のない所に、良い仕事は生まれません。
これは音楽に限ったことでは無いように私は感じます。(宮川慎一郎)

 

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