ピアノのペダルはいつから使えるか?
幼いうちからピアノを習う上で大変だと思うことは、小さな身体で大きな楽器を弾くことです。
指の扱いに注意が向きがちですが、同じくらい大切だと思うのは足の扱いです。
大人になってからではイメージしづらいかもしれませんが、試しに足を浮かせたまま手を動かすと、重心が落ち着かないのがわかると思います。ですから、まだ身体の小さな生徒さんには、必ず足台を使ってもらっています。
「全身を使っている」という感覚は、幼いうちから身につけたいもの。
私の考えでは、音色の表現が豊かなピアニストは、必ずペダルが上手です。
そして、ペダルが上手なピアニストは、耳が良い。
自分の鳴らす音に興味が出たら、「こっちの方がきれいだな」なんてことを自ら考え工夫することをし始めたら…
その時が、ペダルを使い始めるタイミングではないかと、私は考えています。
(真唯子)