ユニークな作曲の男の子

その男の子は毎週遅刻してくるのですが、作曲をするととてもユニークな感性を持っています。(プライバシーの観点から人物設定を若干変えています)

そもそも私の生徒さんは、ほとんど時間通りに来ません。これは完全に私のせいで、私が時間を守れないものだから、子供に強く言えないのです。(妻の生徒さんは時間厳守が多いです)

それで時間の観念もそうですが、作曲をやってみたいと思う子供は、皆、だいたいユニークな感性を持っています。そして独自の捉え方で世界と対峙しています。

その子の場合もそうで、彼はピアノなど音程のある楽器(正確にはピッチのはっきり聞こえる楽器)が嫌いだというのです。そこで紙を一枚渡して、これを破いたり、手で叩いたり、指でズボッと穴をあけたり、こすったり、何でもいいから音を出してみようということになりました。

そうしたら、彼は紙をゆらゆらと揺らし始めました。これは私としては想定外。確かにペラペラと音がします。しかも良い音。そのバリエーションを作り、五線に簡単に記譜してユニークな作品になりました。ジョンケージもびっくり。

これからの成長が楽しみです。

(宮川慎一郎)