のび太とジャイアン

ADHDとは注意欠如・多動性障害(あるいは「注意欠陥・多動性障害」)のことです。発達障がいの一種として精神科等で診断・治療(療育)を行うものですが、ADHDの場合は、それ自体が病気というよりは、社会に置かれた時に、はみ出してしまう強い個性とお考え頂いてよいと思います。

分かりやすい例として、よく用いられるのがアニメ『ドラえもん』に出てくる「のび太」と「ジャイアン」です。注意欠如が目立つタイプを「のび太」、多動が目立つタイプを「ジャイアン」として例えられます。

のび太タイプの場合、日常生活では集中力を持続することが困難なため、一つの作業をミスなくやり遂げたり、期限通りに終わらせることが苦手なケースがあります。また物事を整理したり、優先順位をつけることが苦手なため、部屋の片付けや時間に対してルーズな側面もあります。

その一方で、あらゆることに好奇心旺盛で、一度興味を持ったことには過集中する(とことん集中する)ケースも多く、基本的に真面目な性格の方が多いのも特徴です。また、その興味の対象と、その方の持ち味が上手くマッチした場合、優れた業績を残す場合もあります。代表的な音楽家の例では、モーツァルトやエリック・サティなどがあげられます。

ところでADHDを含む発達障がいには、二次障がいといわれるものがあります。

二次障がいの個人差は大きいですが、光や音などによる疲れやすさ、パニック発作、過度な不安と緊張、偏頭痛、不眠症・過眠症、パニック発作、うつ状態(双極性障がい)などを訴えるケースがあります。

こういったことに悩まされている方は多く、特にうつ状態などは表立った症状であるため、精神科でも別の診断を受けるケースもしばしば見られます。(もっとも、そういった診断の全てが二次障がいであり、発達障がいがベースにあるというわけではありませんので、発達障がいを専門とする医師の判断を仰ぐ必要があります)

また、これらの二次障がいは、状態の良い時と悪い時があり、その波は24時間の中でも起こり得ますし、数日〜数年という大きいスパンで起こるケースもあります。

発達障がいを持たれている方は、社会生活を送る上で、様々な困難に直面することがあります。しかしマイナス面ばかりに目を向けず、一つの個性としてポジティブに捉えれば、良き人生を送ることができます。

当教室では、発達障がいや心の不調を持たれた方と、その音楽との関わりにおいて、積極的な立場をとっています。そのため、健常者のみならず、そういった生徒さんのレッスンにも積極的にあたってきました。

発達障がいや心の不調について悩まれている方で、もし音楽に関心があり、私たちの教室にご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非お話しにいらしてください。

 

美ゞ(びび)音楽教室主宰・宮川慎一郎

 

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