ピアノの練習をする気が起きない時は?子供編②(小学生以下)

今回の記事は、『ピアノの練習をする気が起きない時は?子供編①(小学生以下)』の続編です。

前回は、ある程度ピアノに前向きな子供を想定して記事を書きました。
しかし今回は、レッスンの日以外、ほとんどピアノに触らない子供について考えていきます。

このようなケースでよく見られるのは、子供自身「ピアノが嫌い、音楽が嫌い」と言う訳では無いのですが、普段ほとんど練習をしないと言うものです。

親御さんもピアノが嫌いなら辞めなさいと言いたいところ、嫌いとはっきり断言しない、かといって自発的に練習する訳でも無い。
理解に苦しむ場合が多いと思われます。

このような場合、子供の心の中では何が起こっているのでしょうか。

3つの可能性が考えられます。

  1. 先生が楽しいから、先生との交流を拠り所に続けている。(つまり、この場合、もし先生がヴァイオリン教室の先生だったら子供はヴァイオリンに興味をもったはずです)
  2. 先生、または親、または権威的なものへの反抗。(こういった反抗は、思春期だけに見られるものではなく、ごくありふれて見られます。この場合、子供自身の中でも強い葛藤を抱いています
  3. 単なる怠け者。(これが結構あるタイプです。よくテレビに出てくるような音楽家が小さい頃ピアノをやってたけれど、練習が辛くて続かなかったと言うタイプです。この場合、音楽自体は好きなので、ピアノ以外の楽器や歌手、作曲家などに進む場合が多いです)

今日は3つめの「怠け者タイプ」について、親御さんがどう立ち回ったら良いか、考えてみましょう。

子供は私たち大人が考える以上に、周囲の物事を直感的に理解しています。
「レッスンの前日なのに全然練習してない」という事態の重大さと焦りは、実は子供が一番感じています

そしてレッスン当日に、先生に、どのように叱られるか幾つものシュミレーションを頭の中でしています。特に怠け者タイプで音楽が好きな子供は、直感力にも長けているので、私たちが考えている以上に「ヤバイ、今日の先生はきっとこうなる」と予想しています。

この場合、まず親御さんは、自分の子供が練習していないことを恥じたり、自分の責任だと感じる必要は全くありません。「ああ、この子は、もしかして怠け者タイプかも」くらいに考え、子供の状態を観察する程度で十分です。

そして子供がレッスンを前にしてソワソワしているようなら、「練習してないものは仕方ない。先生に正直に伝えよう。それが責任というものだよ」というところまで諭せればベストですね。

実は、ピアノ講師の立場からすると、生徒さんが週にどれくらい練習してきたかは、少し聴けば分かってしまうものです
しかし、その上で、どのように声かけし、対応するかは、生徒さんのもともとの性格やその時の関係性・状況等をよくよく考えてから言葉を発します
少なくとも私はそうです。

しかし、いずれの場合も、子供自身と語りあい、子供自身に考えさせ、次回レッスンをどうしたいと思っているかという結論を子供自身に出させることが肝心です。
先生によってお考えは様々ですが、私は、生徒さんの自主性を信じています。私は、生徒さんの自主性を育む土壌を作っているつもりでいるからです。

子供が出した結論には、子供相応の責任が伴います。
時にそれは合っているかもしれませんし、間違っているかもしれません。
それでも、私は良いと思っています。

音楽家という職業は、楽譜に書かれた音に対して責任を負うことです。
自分の判断に責任を持つことは、その音楽家への第一歩にもなるはずです。

私たち講師や、親御さんの役目は、子供が負った責任の証人になり、時に「サポート」することであるように私には思えます。(宮川慎一郎)

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