講師と同世代の作曲の生徒さんのお話

講師と同世代の作曲の生徒さんのお話

とあるきっかけで、私(宮川慎一郎)と同世代の生徒さんの作曲レッスンをお引き受けすることになりました。(プライバシーの観点から、人物設定を若干変更しています)
ちなみに、私は1983年生まれで、現在33歳です。

彼は、既にコンサート・ピアニストとして、主に東京でデビューを果たしており、自作曲を増やしたいという希望で私の所にやってきました。

彼は、作曲の基礎課程がままならない状況でしたが、既にデビューしていることから、演奏活動と並行して作曲学習をする必要がありました。

もし彼が大学に所属しており、私の門下生でしたら、作曲の基礎から一つ一つ積み重ねて学習していき(その過程には和声法や楽曲分析なども含みます)、より自由な楽想を持った作品に昇華させて行きます。
しかし彼には、そういった時間を割くことが物理的にできません。

そこで、彼がピアニストとして、デビューしていることを鑑みて、作曲を「走りながら学ぶ」という指導上のスタンスに切り替えることを決心しました。そうです、音楽家として走り出す前に学ぶのではなく、走りながら学ぶのです。

具体的には、彼が作曲してきた作品に対し、和声法や楽式(形式)の観点からアドバイスをし、ピアニストとしての活動の支障にならない程度で作曲課題を課して行きました。

また、彼には、あえて和声法をマスターすることも勧めませんでした(和声法をマスターすると、かえって彼の音楽の良さが失われると思われました)。また、楽曲分析や楽式論、あるいは楽器法なども、実用的な範囲のアドバイスにとどめました。

そんな彼を見ていると、ドビュッシーの大反対を受けながらも、作曲技法に不安を覚えたエリック・サティがスコラカントゥルムという音楽学校に40歳で入学したエピソードを思い出します。

サティは、この学校で、対位法や和声法、あるいは形式論や管弦楽法を徹底的に学び直したのですが、私個人としては、それ以前のサティの音楽の方に心を打たれます。

つまり私は、ドビュッシーがサティ入学に対して大反対したわけは、サティの本質的な美点を見抜いていたからではないかと思うのです。

さて、話が寄り道してしまいましたが、先述のピアニストの彼は大変真面目な方で、また大変な努力家でもあります。そのためこの数年で、彼の作曲表現は格段にレベルアップしましたが、彼の音楽の本当の美点は、エリック・サティのそれに近いものを私は感じています。

今後、彼が、自らの美点を大切にする音楽家になっていくことが大変楽しみです。(宮川慎一郎)

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