講師と同世代の作曲の生徒さんのお話

とあるきっかけで、私と同世代の生徒さんの作曲レッスンをお引き受けすることになりました。(プライバシーの観点から、人物設定を若干変更しています)

彼は、既にピアニストとしてデビューを果たしており、自作曲を増やしたいという希望で私の所にやってきました。

当時、彼は、作曲の基礎課程がままならない状況でした。しかし、既にデビューしていることから、演奏活動と並行して作曲レッスンをする必要がありました。

具体的には、彼が作曲してきた作品に対し、彼の音楽性が活かせるようなアドバイスをしました。つまり、得意なスタイルの曲作りだけをしてもらい、さらにそれを伸ばせるようなアドバイスを心がけました。
そして同時に、演奏活動の支障にならないように、すぐに実用可能なテクニックを紹介していきました。

そんな彼を見ていると、エリック・サティ(1866〜1925年)という作曲家を思い出します。

サティは、40歳にして自身の作曲技法に不足を覚え、先輩であるドビュッシーの反対を受けながらも、スコラカントゥルムという音楽学校に入学し直したエピソードがあります。

サティは、この学校で、名教師と謳われたダンディに付き、3年間かけて作曲の基礎課程を学び直します。ダンディはサティの作品に対し、再三「繰り返しが多すぎる」と指摘したそうですが、卒業時には優秀な成績を修めました。

これについては賛否両論あります。
基礎を学び直したことで、「サティの語り口調が雄弁になった」という方もいますし、逆に「サティらしさが損なわれてしまった」という方もいます。

これは私自身、作曲の教師としても、大変頭を抱える問題です。
しかし、思いや考えを伝えることが作曲の第一義的な事柄だとすると、その伝え方は少々下手でも良いと私は思っています。

つまり、大切なことは、伝えたい思いや考えが、その作者にあるかどうかです。
それが作曲にとって一番大切なことだと私は考えています。

さて、先述のピアニストは、とても真面目な方で、また大変な努力家でもあります。
今後、彼が、自らの思いや考えを大切にする音楽家になっていくことが大変楽しみです。(宮川慎一郎)

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