シューマンを思う

今日は名曲紹介をしようと思いまして、シューマンのピアノ曲のことを書こうと思いましたが、シューマンについて書こうと思うと動悸がし、手に汗が滲んできてしまいました。

シューマンの音楽は、繊細で幻想的、そして変化に富むと言えます。しかし、これは悪く言えば、神経質で妄想的、そして情緒不安定と言えます。これらは、どうしてもシューマンの音楽から聴こえてきます。

ところで、作曲家というのは、基本的には自分が聴きたい音楽を書くものです。自分が聴きたくない音楽を書くのは、実は、生理的に非常に困難なことです。

その視点から考えると、シューマンは、神経質で妄想に耽る音楽を好み、不安定な情緒に乗ることを好んでいたと言えます。そういった状況に身を置くことで、彼はやっと生きている実感を得ていたのではないでしょうか。

これは伝記で語られるシューマンの姿と無関係ではないでしょう。有名なのは、1854年にライン河へ投身自殺を図った事件です。この時は助けられ、2年後に死を迎えるまで彼は精神病院で過ごしました。しかし、その事件の前から、彼は人生のそこかしこで、うつ状態や情緒の不安定を見せています。

今日は1849年に書かれた『森の情景』というピアノ曲について、分析を交えて書くつもりでしたが、その楽譜のフレーズ感や和声感、スラー付きスタッカートや細かなペダル指示などを見ていると、ふと彼が生きるための拠り所にした音に目が向いてしまいました。

『森の情景』については、また後日。

(宮川慎一郎)

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