コンクール審査・作曲で見られる音楽の定式化

  • 敗北から勝利へ
  • 悲壮から歓喜へ
  • 憂鬱から快活へ

こういった流れをとる曲は多いものです。

これを一般に「第九型」(ベートーヴェンの第9番シンフォニーにちなんで)なんて呼ぶこともあります。「苦悩を突き抜けて歓喜に至れよ」、この精神です。

こういうのは人が感動する定番パターンの様なもので、和声でいうなら順次進行で降りるバス・オスティナートと同じくらい、人の心をつかみます。

しかし、専門家達からすると、そりゃずるいよ。という感じです。なぜなら、これに頼れば量産できますし、新しい美しさの開拓にはならないからです。

人生が苦悩から歓喜に至るものかどうか、33歳の私にはまだわかりません。しかし、ひとつ分かるのは、作曲は既存の楽式・定式化されたものの模倣だけに頼っては駄目だということです。

これはピアノの演奏も同じです。

こうやるとウケるだろう、コンクールで高得点が出せるだろう。それを分かってやっていて、しかもお師匠さんから叩き込まれている影が見える。そういう演奏を私はコンクールの審査員としてしばしば聞くことがあります。

しかし、私は、そういった演奏には高得点をつけません。理由は簡単、聴いていて少しもワクワクしないからです。むしろミスタッチが多くても、独特の解釈でも、自分のやりたい音楽を目一杯やっているだろう人、はみ出してしまっている人を評価します。

音楽は定式化されてしまうと、その命を失ってしまうのかもしれません。

宮川慎一郎

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