近くて遠い存在、演奏と作曲

私の妻はピアノをやっています。私は作曲です。

そうすると、生徒さんのご両親などが「音楽家同士って素敵ですね。お互いのことを理解し合えるっていいですね」と言って下さることがあります。そう言って下さるのは本当にありがたいことです。

しかし実際は、それほどお互いを理解し合っているわけではありません。

作曲家と演奏家は、深く通じ合っているようで、実はまったく音信不通な関係です。

作曲家はむしろ作家(小説家)に近い存在です。音を使って流れを作る作業は、文字を使って物語を作る作業に非常に似ています。実際に彼らとは話が合います。

逆に演奏家は(楽器にもよりますが)、バレリーナやダンサーに近い存在です。彼らはいかに効率よく身体を使えば自分の思い描く表現・パフォーマンスができるか、と考えています。これは、ややもするとアスリートの性質に通じるものがあります。

つまり、アスリートと小説家の話が合うはずがないのです。

これは演奏と作曲が分業されて以来の特徴です。おおむねベートーヴェン以降と考えてよいでしょう。つまり作曲家が作家性を帯びてきた時代からの、演奏家がヴィルトゥオーゾ性を帯びてきた時代からの特徴です。

そのため、モーツァルトが40曲の交響曲を、ハイドンが100曲の交響曲を残せたのは、彼らの才能もさることながら、その時代性が大きかったように思います。ベートーヴェン以降の作曲家は交響曲はせいぜい10曲残すのがやっとでした。(ピアノの名手だったショパンやリスト、長大な作品を数多く残したワーグナーなどの例外はありますが)

このように作曲家と演奏家は、近くて遠い存在なのです。

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